The look
OF LUCIAN BOR
今季のマガログのフォトグラファー、Lucian Bor(ルシアン・ボ)。彼は、女性とそのフェミニンなボディの真の崇拝者。レンズを通して見つめ続けた、オーバドゥウーマンの展望とその魅力について語ります。
«La femme Aubade a ce côté d’une Parisienne
qui ne prend pas toujours le temps d’être parfaite
mais c’est justement cela qui la rend séduisante.»
-女性らしさを定義すると?
(ルシアン)まずは定義づけを無視すること。全ての女性はみんな違う女性らしさを持っているんだ。彼女からにじみ出るカリスマ性、人を惹きつける力、セダクション(魅惑)する手法。時には女性らしさというのは、自分でさえも気づいていないような小さなことで現れるんだ。それは彼女の歩き方、笑い方、自分をどう表現しているか。それは表情かもしれないし動作かもしれない。女性らしさは、個々によって全然違う、そしてそれは素晴らしいことなんだ!
―あなたが思い描くオーバドゥウーマンとは?
(ルシアン)彼女は、単に夜や特別な機会だけではなく、日常的にセダクティブ(魅惑的)でいることを楽しんでいるんだと思うよ。それは彼女の“フレンチタッチ”にヒントがあるんじゃないのかな。ノーメイクに合うような薄着だったり。髪型もいつも完璧に決まっているという訳ではなくて、まるで寝起きみたいな感じだったり。彼女はパリの女性の様な一面を持っているんだ。つまり、いつも完璧に見えることに時間をかけないということ。何よりもこれが彼女を最高にセクシーにしているんだ。
-French art of seductionをどう解釈する?
(ルシアン)ビジュアルイメージから女性の顔を隠すことによって、匿名性を遊んでいるんだ。ぜひフランスのオーバドゥの路面広告を見て欲しい。これこそがセダクション(魅惑)とオーバドゥの縮図だと思う。つまり、女性のボディが持つ官能性と、どうすれば女性が自分自身を一番よく見せることができるかにハイライトを当てているんだ。そして僕自身、作品の仕上がりに満足しているんだ。
―お気に入りのランジェリーアイテムは?
(ルシアン)イタリアンショーツ。ほんのわずかな透け感の気配だけで、まるで霧がかったようにお尻を隠す。ミステリーをつくりだし、最初にちらりと見たときに見逃してしまったかもしれない、ほんのわずかなディティールを探し出すために何度も見たいという欲望を駆り立てるんだ。イタリアンショーツは、タンガ(Tバック)の様に直接的ではなく、ふとした拍子にセダクション(魅惑)がにじみ出るんだ。イタリアンショーツを身に着けている女性がそこまで計算しているかどうかは分からないけど、僕は惹きつけられるんだ。まさに魅惑のゲームだね!
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